台湾に滞在するのであれば、台湾で使用できるお金(現地通貨)が必要となります。
日本円を台湾の現地通貨に両替しなければいけないということです。
両替は日本の空港及び台湾の空港ですることが可能です。わざわざ銀行まで行ってする必要はありません。
そこで疑問に思うのが、どちらの空港で両替するのがお得なのかという点です。
そんな疑問を解消するために、この記事では日本の空港と台湾の空港で実際に両替を行い、どちらで両替をするのがお得なのか検証してみました。
台湾のお金をお得に両替したい方は参考にしてください。
台湾ドルを両替する時に確認すべきポイント
お得に両替を行いたい場合に、確認すべきポイントは2つあります。
- 換算レート
- 手数料
日本円から台湾ドルへの両替は、これら2つの要素で決まります。
できるだけお得に両替を行いたい場合は、これらのポイントを自身で確認して両替を行うようにしましょう。
それでは、日本と台湾の空港で実際に両替を行った際の検証について解説していきます。
日本の空港で両替を行った結果
日本の空港で、日本円から台湾ドルへの両替を検証してみました。
空港で両替を行う方法は主に次の2つがあります。
- 外貨両替所
- 外貨両替機
まず日本の空港でどちらの方法がお得に両替できるのか検証してみましょう。
外貨両替所での両替
今回の両替は、関西国際空港で行いました。
両替を行った場所は、第2ターミナルにあるPRESTIA。
PRESTIAは手荷物預かりを終えて、保安検査を行う前にあります。
窓口の近くには、その日のレートが掲示されています。日本円から台湾ドルに変換する場合に見るべきレートは左の「外貨を購入するレート」です。
店頭スタッフに手数料を聞いてみると、手数料は無料でありレートに組み込まれているとのこと。
次の表に、両替時に注意すべきポイントをまとめてみました。
日付 | レート | 手数料 |
---|---|---|
2020年1月16日 | 4.0733 | 0円 |
PRESTIAで両替を依頼する際には、上記の外貨両替依頼書に次の事項を記入します。
- 名前
- 住所
- 電話番号
- 外貨現金金額
- 希望する通貨
残りの欄は、スタッフが記載してくれます。
記載が終わった後の外貨両替依頼書はこんな感じになります。(一部スタッフが書いた後のものになります。)
テーブルには、日本円と外貨の換算表が置いてあり、両替後の目安がすぐにわかります。
台湾ドルの1,000ドル単位の換算表は別に用意されていました。今回は、1,000ドルの交換を希望しているので、必要な日本円は4,073円だということが一目でわかります。
外貨両替依頼書を記入したら、窓口へ持って行きましょう。そこで必要な日本円とパスポートを掲示すると、両替を行ってくれます。
両替の所要時間は数分ほど。搭乗時間がせまっていても、ギリギリでなければ大丈夫でしょう。
こちらが今回行った外貨両替依頼書の控えです。右下に行った両替の結果が記載されています。手数料がかかっていないことがわかります。
外貨両替機での両替
関西国際空港では、保安検査を通過した後の待合ロビーで外貨両替機が設置されています。こちらでも両替を行うことができます。
自動販売機の近くにATMと合わせて設置されています。ATMがあるため、日本円を下ろして、すぐに両替することも可能です。
日付 | レート | 手数料 |
---|---|---|
2020年1月16日 | 4.23 | 要確認 |
手数料の確認を忘れましたが、先ほどの両替所よりレートが悪い数値になっています。1,000ドル両替するために、4,230円必要です。
日本の空港で両替するなら外貨両替所がお得
日本の空港で日本円を台湾ドルに両替する2つの方法を比較すると次のような結果になります。
両替方法 | レート | 手数料 |
---|---|---|
外貨両替所 | 4.073 | 0円 |
外貨両替機 | 4.230 | 不明 |
外貨両替機はレートを確認しただけで実際の両替を行っていません。
しかし、外貨両替所の手数料が無料であり、外貨両替機の方がレートが悪いので、その時点で外貨両替所の方がお得だということがわかります。
日本の空港で両替を行いたいのであれば、できるだけ外貨両替所で両替を行いましょう。
続いて、台湾の空港で両替の検証を行ってみました。合わせてご覧ください。
台湾の空港で両替を行った結果
台湾の空港で、日本円から台湾ドルへの両替を検証してみました。
台湾の空港では、主に空港内にある銀行窓口で両替を行うことができます。
銀行の外貨両替
今回の検証は、高雄国際空港で行いました。
高雄国際空港には、外貨両替ができる銀行窓口が次の2つあります。
- 臺灣銀行
- 兆豐國際商業銀行
銀行での外貨両替は、外幣兌換の窓口で行います。
兆豐國際商業銀行であれば、上記の窓口です。
両替の手順は、次のようになっています。
- パスポートを提出する
- 両替したい日本円を渡す
- 外貨両替書に署名をする
日本の両替と違い、記載するのが署名だけで良いので楽かと思います。特に中国語ができなくても気にする必要はありません。
スタッフも慣れているので、パスポートを出すと簡単な英語で話してくれます。
それでは実際に両替をして検証してみます。
臺灣銀行
臺灣銀行で日本円から台湾ドルへの両替を行います。
臺灣銀行のレート換算表です。
窓口にパスポートと両替したい日本円を渡すと次の外貨両替書が手渡されます。
外貨両替書の内容を確認して、お名前の欄に署名を書きましょう。
日付 | レート | 手数料 |
---|---|---|
2020年1月16日 | 0.2622 | 30元 |
臺灣銀行で日本円から台湾ドルへ両替を行うと、4,000円が1,019元になりました。
兆豐國際商業銀行
兆豐國際商業銀行で日本円から台湾ドルへの両替を行います。
兆豐國際商業銀行のレート換算表です。
窓口にパスポートと両替したい日本円を渡すと次の外貨両替書が手渡されます。
外貨両替書の内容を確認して、申請人の欄に署名を書きましょう。
この時は、1,000元を500元札2枚で渡されました。
日付 | レート | 手数料 |
---|---|---|
2020年1月16日 | 0.2624 | 30元 |
兆豐國際商業銀行で日本円から台湾ドルへ両替を行うと、4,000円が1,020元になりました。
現鈔買入の数値が高い銀行で両替するのがお得
高雄国際空港に2つある銀行で両替を行った結果は次のようになります。
銀行名 | レート | 手数料 |
---|---|---|
臺灣銀行 | 0.2622 | 30元 |
兆豐國際商業銀行 | 0.2624 | 30元 |
同じ4,000円を出して、臺灣銀行は1,019元、兆豐國際商業銀行は1,020元とほぼ変わらない結果でした。
少しでもお得に両替をしたいという方は、現金の買入レートである「現鈔買入」の数値が高い方で両替を行いましょう。
両替金額が高くなればなるほど、レートの少しの差が大きな違いになってきます。
日本と台湾の空港はどちらで両替するのがお得?検証結果を発表
日本と台湾の空港で両替する際には、次のポイントが大事になります。
- 換算レート
- 手数料
検証結果を見てみましょう。
日本と台湾の空港の両替を比較
両替場所 | レート | 手数料 |
---|---|---|
日本の空港 | 4.073 | 0円 |
台湾の空港 | 0.2624 | 30元 |
日本の空港で掲載しているレートは、台湾ドルにレートをかけたら両替に必要な日本円になります。
一方で台湾の空港で掲載しているレートは、日本円にレートをかけたら両替で受け取ることができる台湾ドルになります。
日本の空港では、4,073円を出して1,000元を受け取りました。そして、台湾の空港では4,000円を出して1,020元を受け取りました。
日本と台湾の空港の両替の違いは?
手数料がレートに含まれているかどうかという点です。
日本の空港では、手数料がレートに含まれているため、台湾の空港よりレートが悪くなっています。
日本と台湾でのレートを算出するには、次の計算式を使用します。
1/日本のレート = 台湾のレート
台湾の空港のレートを使用して、日本のレートを計算すると3.810という結果です。つまり、1,000元を受け取るために必要なお金は3,810円ということになります。
つまり、日本より台湾の空港のレートの方が良いというわけです。
しかし、台湾の空港で両替を行うと手数料が発生することを忘れてはいけません。
台湾の空港で両替するならいくら両替するべき?
検証の結果、台湾の空港の方がレートが良いという結果はわかりました。
しかし、手数料が一定額発生するため、少額の両替だと台湾の空港で両替をすると損をしてしまうということは直感的にわかるはず。
そこで、台湾の空港での両替手数料を30元として、いくら両替すれば台湾の空港での両替がお得になるのか計算してみましょう。
次の計算式が日本(①)と台湾(②)の空港で受け取ることのできる台湾ドルを示しています。
①:受け取ることのできる台湾ドル = 日本円 × 日本の空港の台湾レート
②:受け取ることのできる台湾ドル = 日本円 × 台湾の空港のレート – 30元
日本の空港の台湾レートは、計算すると0.2455(= 1/4.073)になります。
そして、これら計算式から台湾の空港での両替がお得になる日本円を求めると約1,775円ということがわかります。
つまり2,000円以上の日本円を台湾ドルに両替したいのであれば、台湾の空港で両替した方がお得というわけです。
両替は台湾の空港で行った方がお得にできる!
検証の結果、2,000円以上の日本円を台湾ドルへ両替するのであれば、台湾の空港で両替を行った方がお得という結果になりました。
台湾の空港での両替は、中国語ができなくても不安になる必要はありません。
空港にある銀行の外幣兌換の窓口を見つけ、パスポートと日本円を出せば、確認とサインをするだけで終わります。
窓口スタッフは日本語を話せるとは限りませんが、対応に慣れているので心配は不要です。
初めての方は緊張するかと思いますが、お得に日本円を台湾ドルに両替したいのであれば、ぜひ台湾の空港での両替を試してみてください。