台湾で日本円を台湾ドルへ両替する方法には、市内の銀行で両替する方法があります。
しかし、台湾も日本と同じように多くの銀行が存在します。そのため、銀行に足を運んでレートを確かめるのは、時間効率が非常に悪いです。
実はそんなことをしなくてもネットで簡単に銀行のレートを調べる方法があります。
この記事では、台湾の銀行の両替レートを比較できるサイトを紹介し、お得に両替できる銀行を決める方法を解説します。
実は換算レートだけをみてると、損な両替を行なっているケースがあります。
台湾の銀行の両替レートを比較する方法
台湾にある銀行の両替レートは、比率網と呼ばれるサイトで簡単に比較することができます。
比率網では、その日の換算レートおよび換算レートの推移を確認することができます。
換算レートの良い銀行を探す方法
「日幣/台幣兌換推薦銀行」にその日のレートが一番良い銀行が紹介されています。
しかし、付近にその銀行がないこともあります。銀行一覧から換算レートの良い銀行を探す方法を解説します。
「日幣對新台幣匯率各銀行外匯牌告匯率比較」に台湾の銀行の両替レートの一覧が表として掲載されています。
表の一番上の項目をクリックすると、「昇順」「降順」に並べ替えることができます。
日本円から台湾ドルへお得に両替したい場合は、「現鈔買入」の数値が高い銀行を選びます。
これで両替レートの高い銀行が順番に並びました。おすすめの銀行が一番上に表示されていることからも、レートが良い順番に並んでいることがわかるはずです。
台湾の銀行でお得に両替するために比較すべきポイント
両替レートが良い銀行を選んでも一番お得に両替できるとは限りません。
それは両替には、手数料を必要とする銀行が多いからです。つまり、お得に両替をしたい場合は、「換算レート」と「手数料」を見るべきです。
基本的に換算レートが良い銀行は手数料が必要であり、換算レートが悪い銀行は手数料が不要という傾向にあります。
両替手数料は、比率網の表の「現鈔手續費」を見るとわかります。
台湾のどの銀行で両替するのがお得?シミュレーションしてみた
ここでは、金額を決めてお得に両替できる銀行を検証してみます。
手数料のケースとしては、次の3つがあります。
- 手数料無料
- 手数料一律NT$〇〇
- 手数料最低NT$〇〇、総額の△△%
手数料の金額を見たところ、一律でも最低でもNT$100に設定している銀行が大半です。
そのため、「手数料最低NT$〇〇、総額の△△%」の手数料体系は「手数料一律NT$〇〇」と比較して、最低手数料が同じであれば得になるケースは存在しません。
たくさん両替すればするほど、損をするということです。つまり選ぶべき銀行は、「手数料無料」または「手数料一律」の銀行です。
ここでは「手数料一律」と「手数料無料」のケースを比較して検証してみます。
「手数料無料」と「手数料一律」の銀行を比較
「手数料無料」として台湾銀行を、「手数料一律」の銀行として玉山銀行を例として検証してみます。
日本円 | レート換算した 台湾ドル |
手数料 | 実質受け取る 台湾ドル |
---|---|---|---|
5,000円 | NT$1,319 | 0 | NT$1,319 |
10,000円 | NT$2,639 | 0 | NT$2,639 |
20,000円 | NT$5,278 | 0 | NT$5,278 |
30,000円 | NT$7,917 | 0 | NT$7,917 |
50,000円 | NT$13,190 | 0 | NT$13,190 |
100,000円 | NT$26,390 | 0 | NT$26,390 |
200,000円 | NT$52,780 | 0 | NT$52,780 |
300,000円 | NT$79,170 | 0 | NT$79,170 |
日本円 | レート換算した 台湾ドル |
手数料 | 実質受け取る 台湾ドル |
---|---|---|---|
5,000円 | NT$1,350.5 | NT$100 | NT$1,250.5 |
10,000円 | NT$2,701 | NT$100 | NT$2,601 |
20,000円 | NT$5,402 | NT$100 | NT$5,302 |
30,000円 | NT$8,103 | NT$100 | NT$8,003 |
50,000円 | NT$13,505 | NT$100 | NT$13,405 |
100,000円 | NT$27,010 | NT$100 | NT$26,910 |
200,000円 | NT$54,020 | NT$100 | NT$53,920 |
300,000円 | NT$81,030 | NT$100 | NT$80,930 |
差 | 台湾銀行 | 日本円 | 玉山銀行 | 差 |
---|---|---|---|---|
+NT$68.5 | NT$1,319 | 5,000円 | NT$1,250.5 | -NT$68.5 |
+NT$38 | NT$2,639 | 10,000円 | NT$2,601 | -NT$38 |
-NT$24 | NT$5,278 | 20,000円 | NT$5,302 | +NT$24 |
-NT$86 | NT$7,917 | 30,000円 | NT$8,003 | +NT$86 |
-NT$215 | NT$13,190 | 50,000円 | NT$13,405 | +NT$215 |
-NT$520 | NT$26,390 | 100,000円 | NT$26,910 | +NT$520 |
-NT$1,140 | NT$52,780 | 200,000円 | NT$53,920 | +NT$1,140 |
-NT$1,760 | NT$79,170 | 300,000円 | NT$80,930 | +NT$1,760 |
比較してみると、20,000円を境に両替金額が入れ替わっています。
2つの銀行の両替金額の差が0になる日本円はいくら?
次の式を計算すれば、2つの銀行の両替金額の差が0になる日本円を求めることができます。
手数料の差 / (高い換算レート – 低い換算レート)
台湾銀行と玉山銀行の例で計算すると
100 / (0.2701 – 0.2638) = 15,873
つまり、15,873円以上の両替から玉山銀行の両替の方がお得になるということです。
少額の両替であれば、換算レートより手数料無料の銀行を選ぶべき
1〜2万円程度の両替であれば、換算レートが高い銀行を選ぶより、手数料が無料の銀行を選んだほうがお得に両替が行えることがあります。
そして、高い金額の両替になるほど、換算レートを重視すべきです。
日本円から台湾ドルへお得に両替するときのポイントは次のようになります。
- 両替金額が少ないときは手数料が無料の銀行から換算レートの高い銀行を選ぶ
- 両替金額が多いときは手数料が一律の銀行から換算レートが高い銀行を選ぶ
まずは自身の足で行ける範囲の銀行をGoogleマップなどで探しましょう。
そして、「換算レート」「両替手数料」の2つの要素を合わせて比較を行うことが、できるだけお得に両替を行うコツです。