台湾は日本より物価が安いとよく言われます。そして、医療費も日本より安いということを聞く方も多いかと思います。
しかし、実際はどれくらいかかるかと言った、具体的な金額はあまり目にすることができないでしょう。
この記事では、私がウイルス性胃腸炎にかかって診察及び治療してもらった時の治療費を公開します。
ウイルス性胃腸炎(感染性胃腸炎)とは?
まずは簡単にウイルス性胃腸炎(感染性胃腸炎)について説明を行います。
感染性胃腸炎(Infectious gastroenteritis )という診断名は、多種多様の原因によるものを包含する症候群であり、旧感染症発生動向調査ではウイルスまたは細菌による感染性胃腸炎を一括したものであ るとの記載があり、特に病原体分離により実態を明らかにすることが望まれるとの但し書きが付いている。引用:国立感染症研究所
上記は国立感染症研究所に感染性胃腸炎についての説明の冒頭文です。
要するに「ウイルス性胃腸炎は様々な原因により発生するけど、主にウイルスと細菌によって起こる胃腸炎ですよ」ということらしいです。
ノロウイルスによる感染もこのウイルス性胃腸炎に含まれます。
ウイルスや細菌が原因なので、衛生的に悪い食べ物を口に入れたら、ウイルス性胃腸炎になる可能性が高くなるでしょう。
台湾は日本に比べると衛生面は比較的悪いです。台湾の夜市(屋台)の食べ物は衛生が悪いと聞くことも多いでしょう。
そのため台湾ではウイルス性胃腸炎になる可能性が高いのかもしれません。
つまり、「できるだけ火が通ったもの」「長時間外に置かれていないもの」を食べるということが大事になります。
ウイルス性胃腸炎(感染性胃腸炎)の症状は?
以下の文章は、国立感染症研究所に記載されているウイルス性胃腸炎の臨床症状です。
原因となる病原体、あるいは感染様式、感染菌量、宿主の状態により異なるが、発熱、下痢、悪心、嘔吐、腹痛などが見られる。 当初発熱が先行し、嘔吐、下痢など腹部症状が遅れて出現することもある。引用:国立感染症研究所
私の場合は、朝起きて少し体調が悪いなと思って寝ていると急に吐き気を催し、下痢と嘔吐の症状が出てきた感じになります。
その後、下痢と嘔吐は10分ほどでおさまりました。しかし吐き気が続いたため、病院に行くこと決め、ウイルス性胃腸炎だと発覚しました。
今回の私のケースのように軽い症状もありますが、ノロウイルスのように重い症状もある病気です。
やはり海外では、少しでも体調に異変を感じたら、早めの診療を心がけて方がいいでしょう。言葉が通じないことにより、診療の手遅れが発生するかもしれません。
台湾の医療費が安いって嘘?実際の医療費を公開します
ここでは私がウイルス性胃腸炎にかかった際に受けた治療内容の解説及び治療費を公開します。
ウイルス性胃腸炎で受けた治療内容
まずは病院に入り受付を済ませました。
そして、お医者さんに診てもらって、すぐにこれはただの胃腸炎だねと言われてすぐに治療に入りました。
受けた治療内容は次の通りです。
- 薬2種類処方
- 点滴2時間分
処方され飲んだ薬は次の2種類。
- Loperam(肚倍朗)・・・腸の運動を抑える
- STROCAINE(痛佳音)・・・胃酸抑制
これらの薬を飲んでから、血液検査のため採血を行い、2時間の点滴を行いました。
点滴を終えた後には、吐き気もおさまりだいぶ楽になりました。ただ胃腸の具合が悪いのは、その後2〜3日ほどは続きました。
お医者さんからはお粥のようにできるだけ消化の良いものを食べてねと言われました。
診察後に処方された薬
治療完了後に5種類の内服薬も処方されました。
- Keto・・・2錠(必要な時のみ)
- SPASmotin・・・2日分
- Prochlorperazine・・・2日分
- Defense・・・2日分
- PARAN・・・2日分
薬を飲み終える頃には、万全ではないですがかなり体調は良くなりました。
ウイルス性胃腸炎でかかった医療費はいくら?
それでは気になるウイルス性胃腸炎でかかった医療費を公開します。
まず大事なこととしては、私は台湾で健康保険に入っていません。つまり医療費は全て自費での支払いになります。
こちらが今回かかった治療費になります。
計2,283元。
診察にかかった時のレートで日本円に換算すると約8,000円。
日本で同じ治療を受けた時の治療費はわかりませんが、かなり高いなと感じました。
土日の診察だったので急診扱いなどで、通常より高い診察費になったのかもしれません。
しかし、同じような治療を受けた場合、これぐらいの治療費になると参考にしていただければ幸いです。
海外旅行中の医療費は海外保険で補償可能
今回、想像より高い治療費でびっくりした私ですが、クレジットカードに自動付帯される海外旅行保険については知っていました。
そこで帰国後にクレジットカードと提携している保険会社に電話で確認してみると、保険の補償金額範囲内なので、今回支払った医療費は全額補償されるということでした。
後日、医療費の補償に必要な書類を送るので、それらと一緒に治療にかかった医療費がわかるものや治療の際に渡された書類などを送って欲しいとのことでした。
台湾は衛生面が日本より悪いので、私と同じような症状で診察される方も多いかと思います。
そんな時のために、海外保険には入っておいたほうが安心して台湾旅行を楽しめるでしょう。これから台湾旅行の準備をされる方は、ぜひ海外保険には入っておきましょう。
クレジットカードの中には発行するだけで、無料で海外保険が付帯されるものもあります。
今回、私が持っていたのは楽天プレミアムカードになります。こちらは年会費がかかりますが、無料でプライオリティ・パスの発行ができ、空港のラウンジを無料で利用できるようになります。
他にもエポスカードは発行無料で、自動で海外保険も付帯するおすすめのカードになります。まだ海外保険の準備ができていない方は、これらのクレジットカードの発行を検討してみてください。