海外キャッシングは本当にお得に現地通貨を引き出せる?台湾の空港や銀行の両替と比較してみた

台湾で現地通貨を手に入れる方法として、日本円を台湾ドルへ両替する他に海外キャッシングを行う方法があります。

海外キャッシングを行うメリットとしては次のものがあります。

  • 現地のATMで24時間いつでも引き出せる
  • 多額の現金を持ち歩く必要がない

そこで気になるのが、両替に比べて日本円をお得に手に入れることができるのかという点です。

この記事では、実際に海外キャッシングを行ったときの明細をもとに、台湾の空港や銀行の両替で両替するのと比較をしてみました。

楽天カード(VISA)を利用して、2020円2月14日に検証を行った結果を記載しています。結果はレートや手数料の変化により変わることがあり、内容を保証するものではありませんので注意してください。

台湾のATMで実際に海外キャッシングを行った時の明細

次の明細が、実際に台湾のATMで海外キャッシングを行った時のものです。

海外キャッシングの明細
海外キャッシングの明細
キャッシング額(台湾ドル) 換算レート 利息 支払金額
1,000元 3.679 75円 3,754円
19,000元 3.674 1,441円 71,236円

海外キャッシングを利用するときに、換算レートや利息がどれくらいかかるかわからないまま利用するのは怖いですよね。

支払い金額を計算する方法を解説します。

海外キャッシングの支払い金額を求める方法

明細によると海外キャッシングの支払い金額は、次の計算式で求めることができます。

海外キャッシングの支払い金額 = キャッシング額 × 換算レート + 利息

換算レートの確認方法

特定の日の換算レートは、VISAカードはCurrency Exchange Calculatorを利用すれば、おおよその換算レートを確認することができます。

利息の計算方法

海外キャッシングの利息は、次の計算式で求めることができます。

支払利息 = ご利用金額 × 支払いまでの日数 / 365 × 実質年率

例えば、1,000元を引き出した時の例を出すと、次の計算で利息を求めることができます。(実質年率は18%)

3,679 × 42 / 365 × 0.18

海外キャッシングと台湾で行う両替を比較してみる

海外キャッシングで現地通貨を引き出すことが、台湾で行う両替と比較してお得なのか確認してみましょう。

両替レート
両替レート

まず空港および銀行の換算レートは、比率網を確認することでわかります。

海外キャッシングを行った当日の換算レートは、現鈔買入をみるので0.2641であることがわかります。

ここで日本のレートと台湾のレートの表記方法が違うので合わせます。

1 / 0.2641 = 3.786

つまり台湾ドルで1,000元欲しいのであれば、銀行であれば3,786円で両替できるということです。

空港と銀行の両替の違い

台湾の空港には、台湾銀行および兆豐銀行があります。

この2つの銀行は、市内の銀行で両替を行う場合は手数料が無料です。しかし、空港で両替を行うと、30元の手数料が発生します。

30元は、30 × 3.8を計算して、114円だということがわかります。

手数料は一律なので、大きな金額をすればするほど、手数料の負担割合が小さくなるということです。

そのため基本的には、銀行の方がお得に両替をすることができます。

ここでは、旅行者向けに空港で両替する場合を例にとって比較を行っていきます。

海外キャッシングと台湾の空港の両替の比較

それでは、海外キャッシングと台湾の空港で両替を行うのは、どちらがお得か比較をしてみましょう。

まず換算レートだけをみてみます。

方法 換算レート
海外キャッシング 3.679
空港(銀行) 3.786

換算レートだけをみると、海外キャッシングの方がレートが良いことがわかります。

比較のポイントとしては、海外キャッシングでは利息がかかりますので、その金額がどれくらい負担になるかという点です。

台湾ドルで1,000元必要な場合

方法 換算レート 手数料(利息) 必要な金額
海外キャッシング 3.679 75円 3,754円
空港両替 3.786 114円 3,900円

海外キャッシングの方が利息も小さく、お得に現地通貨を手にすることができることがわかります。

台湾ドルで8,000元必要な場合

台湾ドルで8,000元は日本円で3万円に相当します。2泊3日の台湾旅行で現地で利用する予算の目安になる金額です。

海外キャッシングのレートは3.679を使用して計算します。

方法 換算レート 手数料(利息) 必要な金額
海外キャッシング 3.679 610円 30,042円
空港両替 3.786 114円 30,402円

現地通貨で8,000元が必要となると、利息が空港での両替手数料を大きく超えます。

しかし、換算レートが良いので、結果としては海外キャッシングの方がお得に現地通貨を手にすることができます。

検証の結果は海外キャッシングの方がお得!しかし、注意点も

今回の検証では、海外キャッシングの方がお得に現地通貨を手にすることができるという結果になりました。

海外キャッシングは、「ATMで24時間いつでも現地通貨を引き出せる」「多額の現金を持ち歩く必要がない」と言ったメリットがあるので上手に使いこなしたいところです。

しかし、ご利用には注意点があるので覚えておきましょう。

海外キャッシングの注意点

  • 海外キャッシングに対応しているクレジットカードである必要がある
  • キャッシング限度額になっていると引き出せない
  • 月初の場合、支払う利息が増える

海外キャッシングに対応しているか、キャッシング限度額に迫っていないかは渡航前に必ず確認を行いましょう。

いざ海外キャッシングを行おうとして、できずに現地通貨が不足するというトラブルが発生するかもしれません。

クレジットカードのトラブル回避のため、海外旅行ではクレジットカードの2枚持ちがおすすめです。

まだクレジットカードを1枚しか持っていないという方は、もう1枚クレジットカードを発行しておきましょう。次の記事で、海外旅行におすすめのクレジットカードを紹介しています。

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